お気に入りのジーンズと出会えましたか?
ぼくはあいかわらずリーバイスが好きなわけですが、いや、もう好きとか嫌いとかじゃないですね。お米を食べる感覚とおなじ「生活の一部」みたいなもんです。
さて、リーバイスの中でもここ数年、気に入っているブランドがあります。すごい気に入っているのですが、「ジーパンには興味がないよ!」という方に特におすすめしたいブランドなので、筆をとった次第であります。
そのブランドというのが「MADE&CRAFTED(リーバイス・メイド・アンド・クラフテッド)」です。
LEVI'S MADE&CRAFTEDの魅力とは?
まず、まっさきに気に入ったのが「ブランドコンセプト」です。
そして、ブランドにおける重要人物「Miles Johnson(マイルス・ジョンソン)」が、すごく素朴で温かみのある人柄。なんだかわかりませんが、かわいく見えるところ。
そしてさいごに、実際に手に取ってみて感じたことが「シンプルだけど妥協が見られないデザイン性と品質」です。
基本的にぼくは、そのブランドのコンセプトやメーカーの人の考え方や想いに共感してしまい、そのブランドのことが好きになってしまう人間性であるということをふまえてご覧いただけたらさいわいです。
ブランドコンセプトがかっこいい。
画像出典:Levi’s® RED™|デザイン・ディレクター、マイルス・ジョンソンが登場 | Web Magazine OPENERS
140年の歴史を誇るリーバイス。
そのリーバイスとアメリカやジーンズの歴史を踏まえた「今のアメリカ」を、高品質の素材と高い縫製技術を合わせ、ジーンズをはじめとする洋服で表現しているのが「MADE & CRAFTED」というブランドです。
色落ちやデザインなど、501をはじめとする昔から続いているジーンズらしい良いところを残しながら、現代だからこそ使うことのできる素材や技術とをミックスさせようと言うのです。
このブランドの方向性を決める重要人物「マイルス・ジョンソン」は次のように語っています。
──消費者はLMCに対してよりファッション的なアプローチを感じているかもしれません。
MJ 「確かにファッションという要素が、素材選びやデザインを通じてLMCというブランドに注ぎ込まれていると思います。しかしLMCはそこまで“ファッション”を意識したブランドではありません。むしろ我々が過去から学んだことと、ストリートや友人から影響を受けている“現在”をもっとうまく組み合わせたいんです」
(LMC:LEVIS MADE&CRAFTED/MJ:マイルス・ジョンソン)
出典:Levi’s
Made & Crafted
|クリエイティブ ディレクターを直撃! | Web Magazine OPENERS
「そこまでファッションを意識していない」という点、過去から学んだこと、現代をうまくくみあわせたいというコンセプト、すごく共感がもてました。
ジーンズだけでなく洋服っていのは、その人その人の生活スタイルや好みに合わせたものであってほしいとおもうわけです。
着用しているその人よりも洋服のほうにだけ目がいってしまうような、主張がつよい奇抜なデザインだったり、「ただ同年代がみんな着ているから」という理由でみんなが同じものを身につけるというファッション性の強いものが、はたして「ファッション」と呼んでいいののだろうか。
特に、ジーンズについては作業着からスタートしているので、その原点は大事にしてほしいというのが個人的な気持ち。作業着を作れっていうわけではないですよ。
その点においては、「MADE & CRAFTED」の製作するアイテムはシンプルなデザインのものがほとんどです。
ぼくのようにファッションというものにあまり興味がなかったり、奇抜なものが苦手だったり、素材や作りの良さを求めている人には、おすすめできるブランドといえます。
MADE&CRAFTEDの重要人物「Miles Johnson(マイルスジョンソン)」がかっこいいし、かわいい。
このブランドの重要人物であるマイルス・ジョンソン。
ブランドの方向性を決めるディレクターという立場でありながら、良い意味で「おれってオシャレでしょ?」っていう感じがまったくしません。すごく自然体です。
この点がすごく共感がもてますし、リーバイスをはじめとするデニムメーカーにはすごく大切にしてもらいたい点でもあります。
ジーンズはもともとファッションアイテムではなかったことを考えると、山奥の湖畔で木こりでもしていそうな雰囲気のあるマイルス・ジョンソンのこの雰囲気は、MADE&CRAFTEDというブランドコンセプトともマッチしていますし、かっこよさというのは洋服だけじゃないんだよと教えてくれているような気がします。
映像を観ると、しゃべり方や表情などからもマイルス・ジョンソンの人柄が伝わってきます。
洋服はあくまできている人を引き立てるものです。作業着からスタートしているジーンズとそれも含めてトータルして、LEVISの歴史や新しさ、質の良さ、想いが感じられるMADE & CRAFTED。
まじで好きです。
っていうか、マイルス・ジョンソン・・・自然体でかわいくて好きっす。
画像の出典元であったYouTubeにあったLEVI'S公式のMADE&CRAFTEDマイルス・ジョンソンのインタビュー動画がなくなってしまいました。もう一度、観たいのでもう一度アップロードしてほしいです。LEVI'Sさん、おねがいします。
必要最低限のシンプルなデザイン、ズレのない縫製技術の高さ、品質の良さ。
このブランドのジーンズを実際に手に取ってみると、
- 腰の部分に施されるパッチ
- バックポケット
- 縫製や加工
- デザイン
目に触れてわかる箇所、外見については、いたってシンプルであるがわかります。
5ポケットで5ベルトループ、革パッチ、リベット、バックポケットのタブなど、ジーンズとしての必要最低限の要素を持ち合わせていますが、リーバイスの特徴的である赤いタブはなく青いタブ。
革パッチについても、特徴的なツーホースマーク(2頭の馬がジーンズを引っ張っている絵)はなく、そこには「MADE&CRAFTED」とLEVI'Sの刻印が押されているだけで、パッチ自体も501などに比べるとかなり小さくなっています。
本当にシンプルです。
しかし、外見はシンプルでありながら、目に付きにくい「縫製」については、ものすごく丁寧に作れていることがわかります。
生地の合わせや縫い目のあわせ。
いままでにチェーンステッチで縫われたジーンズをたくさん見てきましたし、チェーンステッチのミシンでジーンズのスソを縫ったことのあるぼくだからこそわかりますが、チェーンステッチはただ縫うだけでも難しいというのに、縫い幅が一定の幅を保っていて、しかも合わせも完璧。布の横ずれも確認できません。
こんなに「精密で性格なチェーンステッチ」は見たことがありません。チェーンステッチのミシンでスソを縫ったことの使ったことがある方ならわかるはずです、このジーンズのすごさが。
チェーンステッチで縫ったスソは、通常、織り込んだ布が横にずれます。これによって、チェーンステッチ特有の「波上のアタリ」ができあがるので、チェーンステッチはズレている方が良いという意見もあります。
シンプルでありながら「実際に購入して着用してみた人にしかわからない細部」にまですごく神経をつかって製作されていることが伝わってきます。
「ジーンズとともに丁寧な生活をする。ジーンズとともに丁寧な人生をおくる。」そんな感覚を味わえるすばらしい作りになっています。
ぼくが好きな「流行に左右されない、主張しすぎない、着用するその人らしさを引き立ててくれる、わかる人にはわかるラグジュアリーさ、本来のジーンズの持つ無骨なカジュアルさ」といったものを兼ね備えたジーンズになっています。
ほんと、好きっす。
「LEVI'S MADE&CRAFTED」は管理人の大好物っす!
MADE&CRAFTEDは、2014年に立ち上がったばかりのリーバイスの実験的ながら新しい試みのブランドです。
リーバイスが「これでもか!」と全力でアピールしている雰囲気もなく、それがまた押しつけがましくないのでむしろ好感がもてます。
ジーンズ本来の良さとファッションアイテムとしての魅力も兼ね備えたこのブランドにすごく注目しています。
近年、ファッションアイテムの主役の座を奪われているジーンズやリーバイスにもふたたび注目が集まるよう、みなさんに「MADE&CRAFTED」の魅力や良さが伝わることを願っております。
ではでは!