ジーンズが好きすぎてパジャマ代わりにしています。
あ、どうも管理人です。
突然ですが、はじめてジーンズを買う時って緊張しますよね?
今回はジーンズの中でも「太めのジーンズ」の購入や検討をされている方にむけて、太めのジーンズを購入する時に注意してほしい3つのポイントについて、お伝えしたく記事を書くことにしました。
ぼくは、ファッションには興味があったのですが、貧乏だったがために洋服なんて買えませんでした。それでもジーパンだけはあきらめられなかったぼくは、ジーパンショップ店員となり、たくさんのお客さまと接してきました。
今はもうショップ店員ではありませんが、ジーパンが好きでショップ店員もやっていたぼくだからこそ書くことのできる「ジーパンショップ店員目線での全力のアドバイス」となりますので、参考にしていただらうれしいな、と思います。
メモ
あ、ちなみに「太めのジーンズ」は、お店やメーカー、型番、メンズ、レディースなどの違いにより、「ワイド」「ルーズ」「リラックスフィット」「ボーイッシュ」など、呼び方もさまざまです。店員としても覚えづらく分かりづらいのですから、お客さまはもっと分かりづらいはず。名称もある程度は統一してほしいなと思いますね。
1.「楽にはけるから」で選ぶのはやめて!
太めのジーンズを選ぶ理由として、もっとも多いと感じたのが「楽だから」という理由です。
ジーンズがもともと「炭鉱作業員の作業着」だったということをふまえると、
- はくの楽!
- 動くのも楽々!
- 脱ぐのもめっちゃラック楽!
というのはすごく大切な購入のポイントになります。
たしかに、太めのジーンズは着用するのも動くのもすっごいラクです、ほんとラク。太さがあるんで当たり前なんですけどね。
太さがあるから楽ではあるのですが、太さがあるために足が短くみえてしまうのです。おなじ長さであれば、太い方が短く見えるからです。
足が短くみえるからといって必ずしもダサくなってしまうわけではありませんが、トータルコーディネートをあやまったりウエストサイズをミスチョイスしたり、はたまた、その人の体型にあっていなかったりすれば、ただダボダボな印象を与えてしまうだけになってしまうことがあります。
その上で、足も短く見えてしまっては、ただただかっこ悪くなってしまうだけになってしまうことも多いのです。
そういう意味で「太めのジーンズをオシャレに着こなす」というのは少し上級者向けと言っていいかもしれません。
画像出典:LEVI'S 550 Relax Fit Light
- ラフでボーイッシュな雰囲気
- 働く男のグッとくるような男くさい野暮ったさ
- 女性が男性の洋服を着た時のようなかわいらしさ
「楽だから太めのジーンズを選ぶ」それでももちろんOKです。しかしながら、せっかくジーンズを購入していただくならば、ファッション初心者といえども、かっこよく穿きこなしてほしい。それが店員としての想いです。
「楽だから選びました」という理由のほかに、ちょっとでも「お、なんかオシャレに穿きこなしてる!」と感じてもらえるようなポイントを、ひとつだけでも用意しておきたいところです。
太めのジーンズでも上で挙げたようなイメージで穿きこなせた時の存在感はバツグンですが、逆を言えば「なんとなく楽そうだから太めのジーンズを選びました」というイメージだけになってしまうのは避けたいところです。
繰りかえしになりますが、どうせ購入するならオシャレにかっこよく穿いてほしい、そう思うわけです。
2.太めのジーンズは「濃い色」を選べ!
「楽だからという理由で太めのジーンズを購入しないで!」と書きましたが、それでも「ももが太いからどうしても楽にはきたい」という方もいるでしょう。
それでいて「それなりにかっこよくオシャレに着こなしたい!」という欲張りな方もいることでしょう。
うん、うん。わかります、実際にそういうお客様は、すごくたくさんいらっしゃいましたからね。
そういう方は、ぜひ「濃い色のジーンズ」を選んでみてください。
トーンの暗い、濃い色のジーンズは、パンツの太い印象をおさえすっきりとした印象を与えてくれます。それだけではなく、濃い色にすることでジーンズの持つカジュアルさがやわらぎ、トップスに関係なく、全身トータルで落ち着いた雰囲気をだすことができます。
太めのジーンズをトータルでうまくまとめるなら、淡い色・薄い色よりも「濃い色のほうが失敗が少ない」のです。
ちなみに、ここで言う「濃い色のジーンズ」とは、
- なにも加工がされていない「ワンウォッシュ」のジーンズ
- 多少の色落ち加工はされているものの全体は濃紺で暗めの色のジーンズ
だと考えてください。
落ち着いたおとなの雰囲気で穿きこなすために、デニムの色をすこし落としてあるくらいならばまだいいのですが、破けていたりほつれさせてある、いわゆる「ダメージジーンズ」はおすすめしません。
3.太めのジーンズはウエストサイズと腰の位置に気をつけろ!
太めのジーンズは「ウエストのサイズ」と「腰の位置」が重要です。
ウエストサイズ
ジーンズはウエストのサイズが大きくなると、それに比例して両足のシルエットも太さが増していきます。
- やっぱ楽なのがいい!
- 太めのジーンズが楽だなー!
- ウエストサイズもゆったりめが楽だなー!
- え、なんかダボダボしてるやん...でも楽だからいいか...
という感じでウエストサイズを選んでしまうと、シルエットも太くダボダボとして印象になってしまいます。「妥協してジーンズを購入することだけはしてほしくないな」と店員をしていたときに思っていたことです。
なので、店頭購入時でのウエストサイズはピッタリサイズをおすすめします。
もしも試着してみて着用に支障なければきつくて苦しいくらいをおすすめしていました。ジーンズウエスト部の生地も丈の長さ同様に、着用と洗濯を繰り返すことで伸びるからです。というわけで、太めのジーンズはウエストのサイズも慎重に選んでくださいね。
- どのジーパンでもいつも30インチだからおなじでいいや!とか、
- ウエスト80cmだからそれに合うサイズちょうだい!
と、購入を焦る方もよくいらっしゃいましたが、試着はかならずしてください。
そして試着の時はかならず複数のサイズ、「すくなくとも2つのサイズ」ではきくらべてください。特に重要な確認ポイントは、
- 両足の太さとゆとり具合
- シルエット(ダボダボとした印象になっていないか?スッキリみえるか?)
メーカーによって太さが違うと勘違いされているお客様も多いのですが、同じメーカーの同じ型番でも、ウエストのサイズが大きくなれば必然的に両足の太さも増していきます。
もともと太めのジーンズなのに、1サイズあげてしまうだけでさらに太くなりますから、ダボダボとして雰囲気になりますし、足も短く見えてしまうということです。
ウエストサイズシルエット(両足の太さ)は必ず試着で確認してほしいのです。
ジーンズをはく腰の位置について
太めのジーンズはすこし下げてはくとしっくりきます。
腰骨にかかるかかからないか...ほんとに、ほんのちょっとだけさげて穿いてみると、落ち着いた感じで穿くことができるでしょう。なぜなら、腰がくびれている部分。つまり腰骨よりも上の位置ではいてしまうと、ベルトを通すところも含めた「ジーンズの腰回りがだぶつく」ことが多いのです。
腰骨あたり。もしくは、腰骨よりほんのちょっとだけだけ下ではくと、ウエスト周りがだぶつきが減ってシルエットも落ち着きますし、ジーンズをはき慣れている感じも演出することができます。
あ、そうですね!
あまりにも下にさげすぎてしまうと、足も短く見え不格好になりますので、ほどほどです。下げすぎ注意です。
試着をしてちょうど良い腰の位置を確認しながら、最後は家族や友人、店員に正直な感想やアドバイスをもらうとなお良いです。客観的に見てもらうことが大切ですが、中には、購入してもらおうとなんでもかんでも「似合ってますよー」といい加減な返事をする店員には気をつけたいところです。
穿く腰の位置が決まったら丈の長さにも注意!
画像出典:ジョンブル公式通販/Johnbull online store
ジーンズを腰のくびれている位置で穿くのか?それとも、腰骨にひっかけるような感じで穿くのか?はたまた、おしりにひっかかるような位置までかなり下げて穿くのか?
ジーンズの穿く位置によって「どのくらいの丈の長さにするのか」も変わってくるので注意が必要です。
また、丈の長さや合わせる靴によっても、相手に与える印象も変わりってきます。
どんなイメージでジーンズを着こなしたいのか?
そのイメージをもっておくと、ウエストのサイズや丈の長さも決めやすいのではないかと思います。
さいごに
というわけで、太めのジーンズを購入するときに大切にしてほしいポイントは、
- なぜ太めのジーンズをはきたいのか?
- 太めを選んだら色に注意!
- 色のあとはウエストサイズと腰の位置にも注意!(しっかり試着で確認!)
この3つがとっても大切です。
トップスや靴、ヘアスタイル、小物なども含めたトータルコーディネートというのはもちろん大切なことですが、それより「どんなジーンズをどんな風にはきたいのか?」をいちばん大切にしてほしいと思います。
ではでは。
ぼくがジーンズの原点「LEVIS」でおすすめしたい太めのジーンズ
ジーンズの原点にして定番メーカーであるLEVIS。リーバイス定番の太めジーンズといえば「503」という型番が有名です。※2019年現在、LEVI'S公式での製造は終了。
ただ503もおすすめではあるのですが、ジーンズの原点であるリーバイスの歴史をあじわいながらジーンズの良さを味わうことのできる太めのジーンズというものがあります。それは、ぼく個人的にも、501を穿いたことがない人、ちょっと良さげなジーンズを探している人におすすめしたい太めのジーンズがあります。
人生でいちどははきこんでみてほしい太めのジーンズ。それが「1955年モデルの501XX」、通称「55501(ゴーゴーゴーマルイチ)」です。
ジーンズの原点であるリーバイスの代名詞が501であり、ボタンフライ、伸び縮みしやすく穿く人にフィットする生地(Shrink to Fitの概念)という特徴をもった歴史ある型番です。
1955年頃に製造されていた501が「55501」です。
ぶこつでラフなかっこよさのある太めのシルエット。55501は、深みのある藍色から独特で味のある青い色に変化していく芸術的な生地が特徴です。
股の開放部がジッパーではなくボタンによる開閉(ボタンフライ)なので、ジーンズ初心者だと少し苦労するかもしれませんが、今後の人生をともにするジーンズに選んでみてほしいと思います。本物の55501はヴィンテージ品なので品薄・高額、激レアジーンズですが、現在のリーバイスが製造・販売しているLVC(リーバイス・ヴィンテージ・クロージング)シリーズで購入することができます。