デニムマニュアル

知っておきたいリーバイス501の基本的なこと

リーバイスの伝統品番であり、ジーンズの原点とも言われる「501」

501の基本的なことを知っておくことで、他のメーカーで製造・販売されているジーンズの良さがよりわかり、ジーンズをもっと好きになることができるでしょう。

平成という時代が終わろうとしているいまだからこそ、あらためてリーバイス501についておさらいしておきたいと思います。

大前提として2種類の501が存在している

まずはじめに、現在の501を大きくわけると「2種類」存在していることになります。

いま現在のリーバイスが製造・販売している501

ひとつは、いま現在のリーバイスが製造・販売している501です。

各国のリーバイスがそれぞれの国を販売の拠点とし、製造・販売している501です。これには、現行モデルの501のほかに、過去に製造されていた501のデザインや形を元にして作られている501があり、一般的にビンテージ復刻モデルなどと呼ばれ、LEVI'S Vintage Clothing(LVC)というブランドの中でいくつかの形の501が製造されています。

例えば、2019年3月現在、日本のリーバイス公式サイトでは、

メモ

  1. 501
  2. 501T
  3. 501Skinny
  4. 1915モデル(15501/LVC)
  5. 1933モデル(33501/LVC)
  6. 1937モデル(37501/LVC)
  7. 1944モデル(44501/LVC)
  8. 1947モデル(47501/LVC)
  9. 1955モデル(55501/LVC)

ほかにもまだありますが、「501」という数字のついたジーンズだけでこんなにあります。※日本では現行モデルの501が3種類ありますが、アメリカでは1種類のみの販売。

これらに加え、リーバイスのジーンズを取り扱うショップの中には、アメリカのリーバイス規格にもとづいた501が販売されていることもあるため、ジーンズはもちろん、洋服に詳しくない人にとって、よく分からない状態になっているので注意が必要です。

オリジナルヴィンテージの501

もうひとつが、いわゆるオリジナルヴィンテージの501です。

オリジナルヴィンテージとは、その当時に製造・販売されていたリーバイス501のことです。例えば、1947モデルの501と言うと、1947年頃に作られていた501を再現して現在のリーバイスが製造した501ということになりますが、ヴィンテージオリジナルの1947モデルと言うと、1947年頃に製造された501ということになります。

ジーンズはもともと作業着として作られたものですから、その時代のジーンズのほとんどははきつぶされ処分されるのが普通です。当然、古い時代の501になればなるほど、残っている本数は極めて少ない状態ということになります。

それにくわえて、古い時代の染織技術、縫製技術で製造されたジーンズのほうがかっこよく色落ちするから好きだ!という人、古い時代のジーンズをコレクションとして所有したいという人たちが世界中にいるため、必然的にオリジナルヴィンテージは高価なものとなっています。

ポイント

  1. 501はまず2種類に分けられる
  2. ひとつは現在のリーバイスが製造している501
  3. もうひとつは古い時代に製造され今の時代にも残っているヴィンテージ501

日本のリーバイスとアメリカのリーバイスの違い

日本において販売されている501は、LVC(LEVI'S Vintage Clothing)をのぞくと3種類の形がありますが、おおもとであるアメリカでの現行品501は1種類のみとなっています。

さらに、アメリカではウエストのサイズだけでなく、レングス(長さ)のサイズも選ぶことができ、日本にくらべると価格もかなり安くなっています。

日本でジーンズを販売しているショップ、特に通販サイトの中にはアメリカの501を輸入し販売しているショップもありますので、購入時には注意が必要です。

日本のリーバイスの現行501は3種類

さて、日本のリーバイス(リーバイストラウスジャパン)において、現行モデルとして3種類の501が販売されています。

王道のストレートジーンズ

ひとつは王道のストレートジーンズです。ストレートジーンズとはヒザから下がまっすぐになっているジーンズのこと。

ストレートジーンズはどんなトップ、靴でもあわせやすいのが特徴です。また、どんな体型の人でも、無難に着こなすことができるため、ジーンズはもちろん、パンツにおける王道のシルエットとなっています。

501も王道のストレートジーンズとして、ながく愛されてきたジーンズであり、現在の日本のリーバイスでも製造・販売されています。

スソをしぼったテーパードジーンズ

ふたつめの501はテーパードしたジーンズ「501T」です。

テーパードジーンズとは、ヒザからスソにかけてすぼませたジーンズのこと。オシリやモモ周りには余裕がありますが、スソは「キュッ!」となっているのが特徴です。おなじようなシルエットをさす言葉にスリム(ジーンズ)というものもありますが、同じものととらえていいでしょう。

足のラインにそったシルエットのスキニージーンズ

みっつめの501はスキニージーンズ「501Skinny」です。

スキニージーンズとは、足のラインにそうようなシルエットになっているジーンズのこと。

シルエットがキレイで足が長く見えるうえに、穿き心地もそれほど窮屈にならないので、見た目と機能性のバランスのとれたジーンズと言えます。

ここ数年、ファッション全体としてキレイに着こなしスタイル良くみせられるような作りになっているものが多くなりました。そういった流れの中で、スキニージーンズもジーンズの定番シルエットのひとつとして認知されるようになりました。

メモ

501と言えば、昔から「王道のストレートジーンズ」でした。しかし、リーバイストラウスジャパンが501T、501CT(廃盤)、501Skinnyなどを発表。501のシルエットを大きく変更したことで良くも悪くも話題となりました。

関連記事

スポンサーリンク

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

Jean@でにまに管理人

元ジーパンショップ店員。約5年間アパレル業界で仕事をするが精神的体調不良により仕事を辞めて約1年半療養。療養期間中に自宅でできる仕事をさがしてサイト運営やWebライティングにたどりつく。現在は自宅でブログやサイトの運営、Webライター、ネット通販などで生計を立てながら、知人の店舗の運営を手伝ったり、サイト運営やWeb活用のアドバイスをおこなったりしています。

-デニムマニュアル
-